株式投資「初級編」始め方と勉強法

【株式投資】証券分析の方法~四季報の見方を先取り

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証券分析の方法~四季報の利用~

会社四季報とは

では、実践的な銘柄の選び方について紹介していきましょう。
まず利用するのは、東洋経済新報社の『会社四季報』です。この本は季刊であり、1年に4回発行されています。全上場企業の情報が網羅されており、四季報を利用して買うべき銘柄を探していきます。

四季報は全上場企業の情報が見やすくまとめられているほか、ROE改善率・低PER・低PBR・シェア首位などの項目に分けてまとめられているページもあるため、四季報を詳しく見ていると良い企業と悪い企業が見えてきます。

四季報の見方

四季報で見るべき情報は色々ありますが、ここでは特に注目すべき項目を挙げていきます。

PER

PERは、株価収益率ともいわれます。これは、その企業の株が1株益の何倍で買われているかを示す数値です。高い倍率で買われている場合には株価は割高であり、低い倍率で買われている場合には株価は割安であると判断することができます。

ベンジャミン・グレアムの基準でいえば、大企業ならばPERは6~10倍で売られているものが割安であり、それ以外ならば15倍以下で売られているものが割安であるとされています。大人気の成長株などはこれよりはるかに高い倍率(中には100倍以上の企業も)で売られているものもありますが、そのような企業に投資をしたならば損失に終わる可能性が極めて高いと言えます。

PBR

PBRは、株価純資産倍率とも言われます。これは、1株当たり純資産と比較して、株価がどの程度の水準で売られているのかを示します。PBRが1倍以下、つまり1株当たり純資産よりも安い株価で売られている銘柄は割安であると判断することができます。

ベンジャミン・グレアムの基準では、PBRは1.2倍以下であることが望ましいとされており、1.0倍以下ならば尚良しと考えられます。

ROE

ROEは、株主資本利益率とも言われます。これはその企業が、株主たちが投資したお金を使ってどれだけ効率よく利益を上げられたかを示す数値です。つまり、ROEの数値は高ければ高いほど株価が上がりやすく、低ければ低いほど株価は下がりやすいことになります。

ROEは12%以上が望ましいとされていますが、そのような企業が見つからない場合には低すぎない(例えば8%以上)ROEを出している企業でも良いでしょう。しかしながら、ROEは企業努力によって改善されていくものであり、絶対的なものではないため「より高いほどいい」という程度に捉えておくべきです。

有利子負債

有利子負債とは、簡単に言えばその企業が負っている借金のことです。有利子負債がゼロの企業は、倒産の可能性が非常に低いと考えることができますが、必ずしもゼロである必要はありません。なぜならば、借金をして設備費や研究開発費に充てることで、企業の収益率が改善することもあるからです。

したがって、有利子負債は大きすぎなければ良いと考えてください。有利子負債が大きすぎる企業は、返済のために多額の資金が必要となり、成長が鈍化したり倒産の危機にさらされたりする可能性があります。

四季報を見れば自己資本と有利子負債が簡単に比較できますが、それらを比較したとき有利子負債の方が大きいような企業は危険性が高まります。もちろん、順調に業績が伸びていれば問題ないことも多いのですが、そのような企業には「少し危険かもしれない」と注意を払っておいた方が良いでしょう。

配当利回り

配当利回りとは、投資した金額のどれくらいを配当金として受け取れるかを示したものです。長期投資を行う場合、キャピタルゲイン(株価の上昇による利益)で稼ぐのが数年後になる可能性もあるため、その間にも配当金で稼いでおく必要があります。そのため、配当利回りはできるだけ高い企業の方が良いと言えます。

配当利回りが0%という企業も少なくありません。そのような企業がダメかというと一概にそうとは言えず、株主に分配すべき利益を社内に留保して様々な費用に充てることで、企業の成長を促すとしている場合もあります。「企業が成長すれば結局はキャピタルゲインで儲けられるのだから、配当金はゼロでお願いします」ということです。

しかし、本当にそうなるかどうかは分からないものですし、多くの場合には業績悪化のために配当がゼロになっていることを考えると、配当利回りは企業の安定性の一つの尺度になります。そのため、配当利回りが0%という企業には投資しない方が賢明です。

業績

業績欄には、過去3~5年分の業績(売上高・営業利益・経常利益・純利益・1株利益)と、翌2年分の業績予想が掲載されています。業績予想は将来のことであり確実性に乏しいため参考程度にとどめておくとして、より注目すべきは過去の業績です。過去の業績を見たときに赤字となっていたり、赤字が続いているならば要注意です。それが一過性の赤字であるかどうかを調べる必要がありますし、黒字で他の条件を満たす企業がほかにあるならば、特に理由がない限り赤字のある企業は避けた方が賢明です。

四季報は危険な銘柄の除外に使う

ほかにも注目すべき点は色々ありますが、まずは以上の項目を見ていきましょう。この項目を調べて基準に沿う企業を選んでいけば、危険性の高い企業の多くを除外することができ、最も基本となる「損失を出さないこと」をクリアすることができます

このように、四季報の上手い使い方は色々あるのでしょうが、長期投資をしていくにあたっては危険な銘柄の除外に使うのが最も良い方法です。除外されずに残った銘柄を精査し、より良い銘柄に投資していくことができたならば、危なげなく利益を求めていくことができるでしょう。

次の記事は「ステップ18:【株式投資】証券分析の方法~有価証券報告書の利用~」です。

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